アクアリウムで飼育できる熱帯魚は数多く存在するけれど、、、皆さん、「カレイ」を飼育してみたいと思ったことは無いですか・・・?
カレイって、あの海に生息しているヒラヒラの魚、、、ヒラメとかのカレイですね!
実はこのカレイ、海だけじゃなく淡水域で生活できる「淡水カレイ」が存在し、そういった種であれば普通に熱帯魚を飼育するのと同じ感覚で飼うことが出来ます。
中でも最も飼育しやすい淡水カレイは「北米淡水カレイ」で、これを取り扱っている熱帯魚ショップも多々あります。
他の魚には絶対に見られない、あの丸っこくて可愛らしい独特の姿、自宅水槽でじっくりと眺めていたいものですよね。
ここでは、北米淡水カレイの飼育方法や導入時の注意点についてご説明します。
北米淡水カレイについて
北米淡水カレイは、名前の通りアメリカ原産のカレイの仲間です。
この北米淡水カレイは体形に特徴があって、普通のカレイに比べて丸みを帯びていて、見た目がとても可愛らしい種なんですね!
「水槽でカレイなんて飼えるのか・・・」、、、と思う方も多いかもしれません。
そもそも、熱帯魚を飼育しようとしてカレイを飼うなんて発想、、、あまり無いですよね(汗
ただ、熱帯魚を飼育していくうちに、色んな種に興味を持つのは誰でも同じだと思うんですね。
そうして、色々な魚を探していると、、、辿り着く。。。と言った感じでしょうか。
とはいっても、北米淡水カレイを取り扱う熱帯魚ショップも多く、淡水カレイの中ではかなり丈夫で飼育しやすい種なので、マニアの中では結構な人気があるんですね。
小さいサイズ(幼魚)の状態でコンスタントに輸入されてくるので、可愛らしいサイズから飼育が楽しめるのも人気の要因となっているそうですよ。
また、北米淡水カレイは体長が最大で10cmほどの小型のカレイなんですね。
幼魚なんてホント1円玉~500円玉サイズとかなので、見た目そのものがめちゃくちゃ可愛いです!
ちなみに、北米淡水カレイには面白い習性のようなモノがあって、普通カレイってお腹を下にして底にピタァっと張り付いていますよね?
この北米淡水カレイは、その逆の面(目のある方)でも同じように吸着できるんです。
そう、、、カレイって砂底に潜ったり、這って移動するイメージがありますが、北米淡水カレイは水槽のガラス面にくっ付いている姿が頻繁に見られるんです。
プレコとかオトシンみたいですね(笑
たまに、目をこっち側に向けてガラス面に張り付いていることがあって、何事かビックリすることもあるんですが、北米淡水カレイ特有の習性なので、これも見ものです!
北米淡水カレイの飼育データ
- 体長:10cm
- 水温:22℃~25℃
- 水質:中性
- 寿命:10年ほど
- 参考価格:1000円前後(幼魚)
北米淡水カレイは、体長が最大でも10cmほどまでしか成長しない、小型カレイです。
口に入る大きさの熱帯魚と混泳すると食べられてしまう恐れがありますが、口に入らないような大きさで温和な種とは問題なく混泳が楽しめます。
北米淡水カレイは比較的小さく、しかも幼魚だと数センチしかないので、小型熱帯魚と普通に混泳させても大丈夫ですよ。
狭い水槽では、コリドラスとか生活層が被る熱帯魚との混泳は避けた方が無難です。
コリさん、砂に口突っ込んで豪快にブワァー掻き乱しますからね・・・、カレイさんストレスかかりそうです(汗
幼魚の時は海の近くで生活することもあるようですが、熱帯魚ショップとかで売られているような個体は完全なる淡水に住んでいるものだけで、汽水域で採れたものが入荷することはほとんど無いそうです。
なので、塩分を必要とせず、しかも丈夫な魚なので、容易に飼育が楽しめます。
北米淡水カレイの餌について
北米淡水カレイは、最初から人工飼料に餌付くのは希で、基本的に冷凍アカムシなどの生餌をメインに与えます。
とはいっても、慣らせば人工飼料にも餌付くようになりますので、根気が必要な場合が多いですが、生餌と併用して与えるなどして徐々に慣らしていくといいですね!
北米淡水カレイに適した低床
北米淡水カレイ飼育には、パウダータイプとか細かな砂が望ましいです。
というのも、カレイは砂に潜る習性があり、昼間は結構な確率で砂の中に潜っています。
ベアタンク(砂利を敷かないシンプルなレイアウト)で飼育する方も多いそうですが、この魚の習性を十分に楽しむという意味でも、細かな砂を敷いた方が見ごたえがあって良いですよ。
また、砂の色に「擬態」するカレイ特有の習性も見られます。
田砂は細かいだけじゃなく、色合いが非常に綺麗なので、欧米淡水カレイの飼育と鑑賞の両方が楽しめます!
お勧めの低床です。
コリドラスとか、主に低層で生活する魚専用のボトムサンドも、砂浜のようなパウダー状のパラパラ加減が良い感じで綺麗ですよ!
また、低床が汚れていると病気にかかる恐れがあるので、常に清潔に保つ必要があります。
そんな時は、プロホース1本あれば簡単に掃除できますので、持っておくことをお勧めします!
ヒーターカバーとフタの設置も!
北米淡水カレイは、低層はもちろん、水槽のガラス面などありとあらゆる場所に張り付くように移動します。
なので、水槽内に設置している「ヒーター」がむき出しになっていると非常に危険なのは想像が付きますよね!
ヒーターカバーが付いていないものは、別途でカバーを用意しましょう!
また、以外にもジャンプ力が高く、水槽外へ飛び出してカラッカラに干からびてしまう・・・そう、「飛び出し事故」の多いといわれます。
恐らく、この平べったい体が水の抵抗なく勢いよく飛び出すことで、驚くべきジャンプ力を叩き出すのかも、、、まあ、とにかく大切な熱帯魚が場外で干からびている姿を見た時の絶望感は半端ないです(汗
確実に、フタをするよう徹底した方が安全でしょう。
隙間にピンポイントですり抜けられるような体形なので、出来るだけ隙間なくピッチリと!
さいごに
カレイを自宅水槽内で飼育できるなんてなんか不思議ですよね(笑
まあ、北米淡水カレイは、ちっこくて可愛らしい姿をしていて、普通の熱帯魚を飼育するのと全く同じ感覚で飼育が楽しめます。
こういった面白い魚を飼育するのも、アクアリウムの醍醐味ですよね。
何度も言いますが、、、本当に可愛い魚なので、この魅力、直に楽しんでみてはいかがでしょう!?