アクアリウムでは小型カラシン科の熱帯魚など、美しい種類を複数で混泳させると非常に美しい水槽が簡単に作れ、いつまでも観賞していられるような、、、まさに癒しの効果すら与えてくれますよね。
小型熱帯魚といえば、あのド定番の魚であるネオンテトラが属するカラシン科が有名で、この種には美しい種ばかりが数えきれないほど存在しています。
ここで紹介したいのが、流通量の少ない種ではありますが、カラシン科でも珍しいカラーを持つ「ジェリービーン・テトラ」です。
透き通るようなボディに「黄緑(イエローグリーン)」が輝く、なかなか他には無い色彩を持つ種で、色んな熱帯魚を混泳している水槽、これから混泳魚を探そうとしている方には是非オススメの熱帯魚です!
ここでは、ジェリービーン・テトラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います。
目次
ジェリービーン・テトラについて
ジェリービーン・テトラは、主にシエラレオネ共和国(西アフリカの西部)に生息する、カラシン科の熱帯魚です。
アフリカ産の珍しいカラシンで流通量が少なく、また輸入されてくる時期も不定期なこともあって、あまり見かけない、いわゆる「珍カラ」になります。
他のカラシンと比べて、細身のスレンダー体形が特徴で、体色はイエローグリーンやメタリックで光沢のあるグリーン色が輝いて見えます。
また、背びれと尾びれの上下に鮮やかなオレンジ色が入り、「黄緑×オレンジ」のカラーバランスが大変美しいです!
こういった、黄系の小型カラシン科の熱帯魚は数が相当少ないので、希少カラーを持つ珍しい熱帯魚だといえます。
ちなみに、下記リンクでも数少ない黄色で美しいカラシンをいくつか紹介しておりますので、よろしければご覧になってみてくださいね!
ジェリービーン・テトラの飼育データ
- 体長:4cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20℃~27℃
- 寿命:2年前後
- 参考価格:1匹あたり350円前後
ジェリービーン・テトラは、体長が最大で4cmほどの小型の熱帯魚です。
性格は温和で大人しい種となるので、同サイズ程度で同じく温和な種とは問題なく混泳が楽しめます。
水質に少々、敏感な面がある種類となりますが、慣れてしまえば飼育は難しい種ではありません。
換水をマメに行う必要あり!
ジェリービーン・テトラは、水質にデリケートな熱帯魚で知られています。
濾過が効いていても、硝酸塩濃度が高い環境だと飼育が上手くいかないこともあるんですね。
通常、濾過が効いている水槽と言うのは、有害なアンモニアや亜硝酸をバクテリアが、それほど害のない硝酸塩にかえる「生物濾過」のサイクルが出来ています。
※「アンモニア」→「亜硝酸」→「硝酸塩」って感じですね!
で、硝酸塩は「換水」によって外へ出すのが普通なので、ジェリービーン・テトラを上手く飼育するには、しっかりと濾過の効いた環境で、尚且つ、小まめな換水が必要となります。
また、水槽のサイズが小さすぎると、どうしても硝酸塩の濃度が高くなりがちなので、広めの水量の多い大きめの水槽の方が水質変化もゆるやかなので、飼育しやすいといえます。
弱酸性での飼育でより美しくなる!
基本的に、淡水水槽がアルカリ性に傾くことは少ないと思いますが、ジェリービーン・テトラは弱酸性の水質で飼育することで、本来の美しい発色が現れてきます。
水草レイアウトであれば、低床に「ソイル」と呼ばれる砂を使うことが多いですが、このソイルには水質を強制的に弱酸性に傾ける性質があるのでお勧めです。
これは、ほとんどの水草が弱酸性を好むからで、使用するだけでジェリービーン・テトラに適した水質が簡単に作れるという事にもつながります。
また、水草をたくさん植えている水槽で泳がせた方が、ジェリービーン・テトラの美しさも十分に楽しめますよ!
他の水質を弱酸性に傾ける「アイテム」
水槽にポンッと入れるだけで、ほんの一時的ではありますが、水質を弱酸性に傾ける効果のあるモノがあります。
保存しておけるものなので、念のためストックしておくと、いざと言うときに重宝します。
ジェリービーン・テトラの餌について
ジェリービーン・テトラは、人工飼料や冷凍アカムシ、生餌など何でも食べてくれます。
人工飼料に簡単に餌付くので、基本的にはそれメインで大丈夫でしょう。
細くスレンダー体形で、痩せ細ってしまうとなかなか元に戻らないこともあるので、たまには栄養価の高いブラインシュリンプとか、冷凍飼料などを与えるのも良いですね。
さいごに
カラシン科では珍しい、黄色~黄緑色の輝く美しいボディを持つ「ジェリービーン・テトラ」。
この美しい色彩は、水草レイアウトで複数匹を群泳させると、さらに色が映えて見えるのでオススメです。
また、ネオンテトラのように他の美しい色彩を持つ熱帯魚と混泳させても、水槽内に青、赤、黄色、、、など多くの色が映えて超キレイです!
あまり見かけることのないレアカラシンですが、見かけた時は、ここぞとばかりにジェリービーン・テトラの導入を検討してみてはいかがでしょう!?