優雅で艶やかな赤色が美しい「レッドファントム・テトラ」の飼育方法や注意点について

カラシン科

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水槽内でも一際目立つ「赤色」の熱帯魚はかなりの人気を誇っています。

そんな綺麗な赤色をした熱帯魚のひとつに「レッドファントム・テトラ」がいます。

全体的に透明感のあるボディが美しく、高級感があって水草レイアウトによく映えて美しい種で、10匹~20匹、それ以上の数を群泳させるとサムネイル(トップ画像)にもあるような綺麗な姿が楽しめます。

綺麗な赤色の熱帯魚が欲しいという方には本当にお勧めしたい種です!

ここでは、レッドファントム・テトラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね。

 

レッドファントム・テトラについて

レッドファントム・テトラは、コロンビアのオリノコ川に生息する小型カラシン科の熱帯魚です。

見た目は「ブラックファントム・テトラ」赤色バージョンといったことろで、似た姿をしています。

漆黒のスポット模様にブルーの輝き!「ブラックファントム・テトラ」の飼育方法と導入時の注意点について

 

現在では、東南アジアを中心にブリード(養殖)された個体がコンスタントに入ってくるようになっているため、どこのショップでも販売されているような種で、しかも安価でこの美しい熱帯魚を購入できます。

 

レッドファントム・テトラの特徴としては、透明度のある美しいボディ、そしてエラの後方と、背びれ上方にある黒いスポット模様がチャームポイントになっています。

やや体高があって、背ビレと尻ビレが大きくカッコいい形状に発達するので、見ごたえが抜群です!

 

ワイルド個体とブリード個体の色彩の差

ワイルド(現地採取)個体は、非常に美しい赤色の発色が見られることで知られており、逆にブリード個体ではワイルドのような赤い発色は出ないと言われることがあります。

ですが、ブリード個体でも幼魚の時は地味な感じの色彩をしておりますが、成長していくにつれて赤色の発色が綺麗に出て美しい個体になります。

つまり、ブリード個体でも飼い込めば飼い込むほど美しい「赤」が引き立ってきます。

ワイルド個体に劣るかもしれませんが、それでも赤色の美しい熱帯魚に違いありません。

 

そういえば、名前にレッドファントム・テトラ”ルブラ”とか、レッドファントム・テトラ”リオメタ”という、真っ赤に染まるワイルド個体が人気を呼んでいます。

ただ、これらは特に赤く染まるような個体に付けられた名称であって、普通に売られている「レッドファントム・テトラ」との違いは、特に定義づけられていません。

ただ、、、値段は高価です!

真っ赤に染まる個体が欲しいという方は、名前に「ルブラ」や「リオメタ」の入った個体から選んでみるのもいいかもしれませんね。

 

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レッドファントム・テトラの飼育データ

  • 体長:5cm
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:22℃~27℃
  • 寿命:3年~5年
  • 参考価格:1匹あたり

 

レッドファントム・テトラは体長が約5cmほどの小型の熱帯魚です。

性格は非常に温和なので、他の熱帯魚との混泳に適した種だといえます。

青、黄色など他の色彩を持つ熱帯魚と混泳させると、カラフルで綺麗な水槽が作れそうですよね!

飼育も容易で、初心者でも簡単に飼うことが出来る、いわゆる熱帯魚飼育の「入門的」な存在でもあります。

 

レッドファントム・テトラの色揚げについて

レッドファントム・テトラは、「本当に赤くなるの・・・?」「どのあたりが”レッド”なんだ??」と思うほど地味な個体がいます。

※販売されている個体、導入直後の個体は大体地味な場合が多いです。

なので、本当に赤色になるのか心配される方も非常に多いのではないでしょうか。

色揚げをして赤く出来るのではないかと考える方も多いようですが、基本的にレッドファントム・テトラは水槽内で飼育して半年、1年とある程度の期間がたってから徐々に鮮やかな赤色の発色が引き出されてきます。

最初は地味でも、飼育しているうちに徐々に赤色が強くなってきますので、しっかりと飼い込んでくださいね!

ちなみに、餌はカラシン専用のフレークタイプの人工飼料で十分です。

人工飼料には、熱帯魚に適した栄養バランス、そして綺麗な色を引き出す成分がしっかりと入っているので、それをメインに与えているといいでしょう。

 

レッドファントム・テトラの繁殖について

レッドファントム・テトラは、ワイルド個体では限りなく原産地の環境を再現しないといけないので、繁殖は難しいと言いますが、ブリード個体での繁殖例は非常に多くあります。

産卵間近になると、メスはお腹に卵を持つため、体形がオスより太って見えます。

そして、オスはメスを追いかけ回すようになります。

繁殖させたい場合は、一時的に別水槽に移して、産卵後に元の水槽に戻すといった方法が良いです。

これなら卵と親を確実に隔離でき、卵が食べられる心配もありません。

 

産卵は、バラ撒き型といって、撒き散らすように卵を産み落としますので、低床に産卵床となるウィローモスを張り巡らせるように敷いておくと産卵後に、卵が食べられるリスクを激減できます。

卵は2~3日で孵化し、数日はヨークサック(お腹にぶら下がっている栄養素のやつ)だけで生き、動き出したらブラインシュリンプなどの小さな餌を与えましょう!

稚魚の成長が早くなる!栄養価MAXの生餌「ブラインシュリンプ」を孵化させて熱帯魚に与えてみよう!

殻無しブラインシュリンプは生餌と同じく嗜好性(食い付き)・栄養価値が抜群の優れた人工飼料

 

さいごに

レッドファントム・テトラは、飼い込めば飼い込むほど美しい赤色が引き立ってくる、とても飼育するのが楽しい熱帯魚です。

この赤色は水草レイアウトに非常に合うので、いろんな水草を沢山植えているようなレイアウトで、複数匹を群泳させると本当に綺麗です。

また、赤色の小型熱帯魚をお探しの方には、是非お勧めの熱帯魚ですよ!

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