メダカの仲間で卵胎生という、他の熱帯魚にはなかなか見られない繁殖形態を持つ魚に「モーリー」というものがいます。
なんかのキャラクターや、人の名前のようなユニークな響きですよね(笑
卵胎生のメダカと言うと、人気種であるグッピーやプラティがいますが、モーリーもこの仲間の一種でプラティを大きくした感じの姿をしています。
以前からアクアリウムでは人気の種類でしたが、最近になって「モーリー」を検索する方が非常に増えていることから、さらに人気が上昇しているんですね。
一言で、モーリーといいましても、、、ヒレの形状や色彩、模様などバリエーションが多く存在するんですね!
ここでは、そんな魅力あふれるモーリーたちをご紹介していきたいと思います!
モーリーについて
モーリーは、基本的にプラティを大きくした感じで、見た目姿はほとんど同じなんですね。
※プラティは4cm~5cmほど、モーリーは6cm~12cmほどにもなる種類がいます。
また、モーリーは気性がやや荒いものが多く、プラティは非常に温和ですので、モーリーを他の熱帯魚と混泳させるときは、体長が同程度~少し大きめのものを選ぶといいでしょう。
プラティもそうですが、これらの種類には様々な色彩やタイプ(ヒレの形状とか)のものが存在します。
と言うのも、ショップで見るモーリーやプラティと言うのは「改良品種」であって、人為的な選択、交雑、突然変異個体を誕生させ、この工程を繰り返し行うといった手段を取ったものなんですね。
水槽内飼育でも、色彩やタイプ(ヒレの形状など)の違うもの同士で普通に交雑します。
交雑すると、両方の親の遺伝子を受け継ぐため、色彩や形状に関しては数えきれないほど多く存在しているといえます。
そんな中で、美しいモーリーたちをピックアップしていきます!
モーリーに興味がある方、ご購入を検討されている方のご参考になれば嬉しいです!
ブラック・モーリー
どこから見ても漆黒に包まれ、まさに闇属性という言葉が似あうブラック・モーリー。。。
黒って言うと地味そうなイメージがありますが、実はこのブラック・モーリーは非常に検索数が急上昇しており、注目を浴びている存在なんですね!
実際に見ると全然地味なことは無く、むしろこの漆黒カラーはカッコいいです!
雑食で何でも食べる熱帯魚なんですが、水面に浮かぶ油膜すらバクバク食べることで知られ、油膜取りとして古くから重宝されている魚でもあるんですね。
ダルメシアン・モーリー
真っ白、いわゆるプラチナ個体に、黒い無数のスポット模様が無作為に入る姿は、まさに101匹わんちゃんでお馴染みのダルメシアンそのものです。
友達の家にいって、水槽内にこんな模様の魚が泳いでいたら絶対「え!?なにこれ!?」って驚いちゃいますよね!
モーリーのアイドル的存在で、注目の的になること間違いなし!
(ミックス)ライヤーテール・モーリー
尾びれの上下が伸長する「ライヤーテール」を持つタイプで、色彩も多々存在しています。
長く優雅なライヤーテールは観賞価値が非常に高いです!
(ミックス)バルーン・モーリー
風船のようにぷっくりした姿が特徴の「バルーンタイプ」のモーリーです。
体長は他のモーリーに比べやや小さく、最大で5cmほどであることが多いです。
カラーバリエーションも多く、何よりこの可愛らしい風船姿は見ていて飽きないですよ!
セルフィン・モーリー
(ゴールデン・セルフィン・モーリー)
セルフィン・モーリーは、体長が12cmほどと大きく成長し、とにかく優雅で綺麗な「背びれ」が特徴的です。
本当に観賞価値の高いモーリーなんですね。
セルフィン・モーリーの原種である、ポエキリア・ベリフェラを改良して作出されたもので、人気のモーリーたちを次々と誕生させている元となっているような存在でもあるんですね。
※上記で紹介したライヤーテールとかバルーンタイプは、セルフィン・モーリーの改良品種です。
(闇属性のセルフィン・モーリー)
ブラック・モーリー同様に、全身真っ黒のセルフィン・モーリーも存在します。
体長が大きく、発達した大きな背びれは、かなり見ごたえがあります。
(シルバー・セルフィン・モーリー)
プラチナカラーの美しいセルフィン・モーリーも良いですよね!
数匹いるだけで、水槽全体が明るくなりそうな、美しいホワイト色が魅力的です。
モーリー飼育上の注意
それは、グッピーやプラティ同様に、増えて増えて増えまくるという1点に尽きると思います(汗
この熱帯魚の持つ「卵胎生」という繁殖形態は、お腹で卵を孵化させて、稚魚の状態で出産をする魚のことを言います。
卵を回収しなくても済むことから、圧倒的に生存率が高く、特に市販の産卵ケースを使用すれば超簡単に増やすことが出来ます。
また、オスとメスの判別も簡単で、お腹の膨れ具合から出産時期もある程度分かるので、これほど繁殖が容易な種は他にはいないでしょう。
下記リンクはプラティの記事ですが、オスメスの判別方法や繁殖方法は全く同じです。
ただ、毎回毎回、産卵ケースやサテライトを使用すると、飼育しきれないほど大量のモーリーたちがうごめく水槽になってしまうかも。。。しれません・・・(汗
人が近寄ると、モーリーも近寄ってきてくれる、なんとも人懐っこい熱帯魚なんですね。
そんな可愛らしいモーリーを是非、飼育~繁殖まで楽しんでくださいね!