まん丸の姿が超かわいい金魚!「ピンポンパール」の飼育方法と導入時の注意について

ピンポンパール

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日本で馴染み深い観賞魚といえば「金魚」がその一つで、祭りでお馴染みの「金魚すくい」は、多くの人が体験したことがあるはずです。

金魚と言う名前を知らないという人はまずいないと思いますし、見たことが無いという人も少ないですよね!?

そんな金魚ですが、まんまるいピンポン玉のような姿が特徴の種類「ピンポンパール」が非常に話題を呼び、人気が高くなっています。

まさにメタボそのものの体形は、見ているコッチからすれば愛嬌があり、頑張って泳ぐような姿はとても愛らしいです(笑

普通の金魚と違って、高水温を好む種類となるので飼育にはちょっと知識が必要となるんですね。

ここでは、まんまる金魚のピンポンパールの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます!

 

ピンポンパールについて

ピンポンパールは、中国原産の金魚を改良した品種です。

名前に「パール(真珠)」とありますが、ピンポンパールは特殊なウロコを持っていて、炭酸カルシウムを主成分とする石灰質が沈着して出来ています。

それによって、体表のウロコ部分がまるで真珠のように見えることと、その姿がピンポン玉のようであることから、この名前が由来しているんですね。

ちなみに、中国では「珍珠鱗(ちんしゅりん)」、海外では「パールスケール」と呼ばれることがあります。

 

ピンポンパールの魅力としては、その見た目ですね!

ピンポン玉のようにコロコロと転がってしまうんじゃないかってくらい、とにかく「丸い」姿が特徴的です。

とにかくメタボ体形で、可愛らしい見た目からかなりの人気を誇っています。

僕個人的には、真正面から見た姿が特に好きです(笑

 

ちなみに、カラーバリエーションの豊富で、出目金のように「出目タイプ」、尻尾が長く伸長する「ロングテールタイプ」など、種類も多々存在しています。

 

ピンポンパールの飼育データ

  • 体長:10cm以上~
  • 水質:中性~弱アルカリ性
  • 水温:25℃~32℃
  • 寿命:5年以上
  • 参考価格:1匹1,000ほど

 

ピンポンパールは、市販されているのは小さくて可愛らしいサイズ~ピンポン玉サイズの個体がほとんどです。

・・・が、成長するとその大きさはソフトボール大くらいにまで大きくなり、それ以上大きくなるものもいます。

ソフトボールほどの大きさで、まん丸い魚を想像すると、一度は飼育してみたいなぁ~なんて思う方も多いかもしれませんね(笑

 

性格は非常に温和なので、混泳魚としては最適です。

ただ、ピンポンパール自体が泳ぐのが下手くそだったりするので、泳ぎの上手い魚と混泳すると餌が行きわたらないなど問題があるんですね。

だた、低層を生活圏とし、高水温を好む魚とは相性が抜群です。

 

寿命は短いと言われる!?

ピンポンパールの寿命は短いと言われがちですが、短命の理由のほぼ全てが飼育環境によるものと言っていいでしょう。

この特徴的すぎる体形から想像できるように、泳ぎは不得意だったり、普通の金魚とは飼育方法が全く違うのでピンポンパールを飼育する為の知識が必要なんですね。

上手く飼育すれば10年以上生きたという人もいるので、より長く飼育するには人の腕にかかっているといえます。

 

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国外産のピンポンパールは低水温に弱い!

金魚と言えば低水温でも平気で生きていけるようなイメージがありますが、ピンポンパールは低水温では生きていけません。。。

特に日本国外でブリードされた個体は、特に低水温に弱いことで知られています。

ピンポンパールは、愛好家が多く日本国内でも盛んにブリードされてはいますが、他の熱帯魚同様に海外ブリード個体も大量に輸入されてきています。

基本的に28℃くらいの高水温を好む為、飼育には温度調節機能(サーモスタッド)付きのヒーターが欠かせません。

 

また、導入当初は調子を崩しやすいことから、水槽に入れてすぐは水温を30℃~32℃と高めに設定します。

高水温では活発に泳ぎ回るのですが、これだけ高く水温を設定しても元気が無いようであれば問題ありだと判断できます。

また、導入してから2日~3日はエサを与えずに様子を見ます。

1週間ほど様子を見て、問題が特に気になる点がなければ水温を28℃くらいで飼育するようにするといいでしょう。

 

ちなみに、低水温になると体がひっくり返る「転覆病」になりやすくなるという報告があります。

換水時も水温が急低下しないよう、新しく入れる水の温度には気を付ける必要がありますね。

 

ピンポンパールはトリートメント作業が欠かせない

ピンポンパールが気に入って、後から数を増やす場合ですが、金魚を追加する時って細菌とか寄生虫といった病原菌を水槽内に持ち込みやすいんですね。

もし、病原菌を持ち込んでしまえば最初に飼育しているピンポンパール全てに感染してしまって大変なことになってしまいますよね(汗

それを防ぐ為に行うのが「トリートメント作業」なんですね。

基本的には、トリートメント用の水槽を用意して、濃度0.3%~0.5%になるよう塩を入れてエアレーションするだけという簡単な作業です。

これをするだけで病原菌を持ち込むリスクを激減できますので、必ず行うようにしましょう!

 

ピンポンパールを後から増やそうとお考えの方は以下の記事を参考に、自身でトリートメント作業をすることをお勧めします。

熱帯魚の新規追加は病原菌を持ち込む危険性あり!?トリートメントタンクで防ごう!

 

泳ぎが下手・・・強い水流に要注意!

ピンポンパールは、体形からも想像が付くように泳ぎが得意ではありません。

むしろ泳ぎが下手な魚なんですね(汗

少しの水流でも体が流されてしまうこともあるくらいですから・・・。

 

このことから、飼育環境で注意しなくてはいけないのが「水流」です。

生活圏に強い水流があると、自由に泳げない、餌が食べにく、休めない・・・など、かなりのストレスとなります。

そういった環境ではまず短命になってしまうでしょう。。。

水流が出来る場所と言えば、フィルターの排出口とか、強いエアレーションもそうですね。

ピンポンパールの様子を見つつ、限りなく水流をなくして適した環境を作ってあげましょう!

 

ピンポンパールの繁殖

ピンポンパールは水槽内の繁殖が可能です。

ちなみに、繁殖に適した個体は、2歳~5歳くらいの親魚といわれれます。

発情するとオスはエラ蓋~胸ビレ付近に追星と呼ばれる白い点々が現れますので、この時期になるとオスとメスの判断が付きます。

そして、オスがメスを執拗に追いかけまわす姿が目立つようになると、いよいよ産卵間近です。

卵は、水草に産み付けられたり、水槽の底にバラ撒くように産み落とされたりします。

産み落とされた卵は親魚に食べられてしまうので、見つけ次第に回収する必要があります。

それか、親魚を別の水槽に移して卵だけで管理するのもいいでしょう。

エアレーションをかけておくと5日前後で孵化し、稚魚はヨークサックと呼ばれるお腹にくっ付いた栄養素でしばらくは生きていけます。

その間は、水槽のガラス面とかにピタッとくっ付いて動かない場合がほとんどです。

動く素振りを見せるようになったら、ブラインシュリンプなどの小さな餌を与えるようにしましょう。

稚魚の成長が早くなる!栄養価MAXの生餌「ブラインシュリンプ」を孵化させて熱帯魚に与えてみよう!

 

さいごに

コロンコロンとした可愛らしい姿は、このピンポンパールにしかみられないというくらい特徴的な姿ですよね。

飼育難易度はやや高めですが、ピンポンパールの特性を理解して適した環境で飼育を続ければ、それほど難しいものではないでしょう。

こんな可愛らしいピンポンパールを複数匹入れた水槽って、見ていて飽きないですし楽しくていいですよね!

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