オトシン系といえば、「オトシンクルス」と「オトシン・ネグロ」の2種類があまりにも有名で、古くから親しまれているポピュラーな熱帯魚でもあります。
他にもオトシン系には多々、種類が存在するのはご存知でしょうか?
中でもオトシン好きから人気なのが「ニューゼブラオトシン」といって、名前の通り白と黒のシマシマ模様をもつカッコいいオトシンなんですね!
オトシンと言えばコケ掃除の為に導入することの多い熱帯魚ではありますが、ニューゼブラオトシンのように魅力的な模様を持つものは、これ1種類を専門に飼育する方も珍しくないというほど人気が高いです。
ここでは、ニューゼブラオトシンの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。
目次
ニューゼブラオトシンについて
ニューゼブラオトシンは、ペルーのティグレ川などに生息するナマズの仲間です。
ボディーの白色と、黒いバンド模様が縞々(しましま)模様を作り出し、とてもカッコイイ姿をしていますよね!
その為、オトシン好きの中ではかなりの人気を誇っています。
実際に日本に初めて入ってきたときはかなり話題になったのを覚えています。
そして、アクアリウムを初めてこれの存在を知った人々を魅了してやまない存在にもなっているんですね!
ちなみに、名前に「ニュー」って付いていますが、普通の「ゼブラオトシン」も存在します。
両者の違いは、、、
ゼブラオトシン:白いボディに「太い黒のバンド模様」が特徴。
ニューゼブラオトシン:黄色っぽいボディに「細い黒のバンド模様」となっています。
が、実際は細い黒バンドを持つものはニューゼブラオトシンとして扱われるようです。
ニューゼブラオトシンの飼育データ
- 体長:約5cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20℃~25℃
- 寿命:3年ほど
- 参考価格:1匹、2000円前後
ニューゼブラオトシンは、体長が最大で5cm程度の小型の熱帯魚です。
性格は非常に温和で大人しく、同サイズ程度で温和な他の熱帯魚であれば全く問題なく混泳が楽しめます。
オトシン系は茶ゴケが大好き
ニューゼブラオトシンに限らず、オトシン系全般にいえるのが茶ゴケを好んで食べるということです。
茶ゴケは、水槽の立ち上げ当初の濾過があまり効いていない状態の時に発生しやすいコケで、立ち上げてから時間が経っている水槽では全く発生しませんし、発生していては問題アリなんですね。
なぜなら茶ゴケが発生しするということは、水質がまだ安定していないということになるので、水質そのものを改善しなくてはいけませんからね。
コケの掃除屋としても名高いオトシン系ですが、実はガッツリと生えている緑色の頑固なコケは全く食べないことが多いです。
茶ゴケのように柔らかいような感じのものしか食べないので、発生したての細かなコケだったり、有機物を食べているんですね。
しかし、茶ゴケは時間が経てば発生しなくなりますから、ニューゼブラオトシンを複数で飼育する場合は餌問題が発生することを想定しなくてはいけません。
これを避けるべく、導入当初から行うのが人工飼料の餌付けです!
オトシン系は、人工飼料を目の前に近づけてもフルシカトされることが多いんです(汗
これは、今まで特定のコケだけを食べてきた関係で、それ以外を餌として認識していないものだと考えられれます。
というのも、一度口にすると次からは普通に食べてくれるので、1度与えてみて食べなかったとしても、食べて餌として認識してくれるまで根気よく与える必要があるんですね。
これを導入してからすぐに出来れば、今後はコケが無くなったからと言って餌問題に悩むことも無くなるという訳です。
実際に飼育してみての思ったことは。。。
ちなみに、僕は以前に3匹のニューゼブラオトシンを飼育していました。
現在は、オトシン・ネグロを飼育していますが、餌事情をちょこっと。
※水槽は60cmの水草レイアウトで、他の熱帯魚30匹以上と混泳。。。
このくらいの少数であれば人工飼料を全く与えなくても、水槽内に自然発生する有機物等で普通に生きていけます。
ネット上で、口コミなどを拝見すると10匹以上とかまとまった数を飼育すると、コケがなくなり餓死することが多いとのコメントがあったので、複数匹で飼育する場合は人工飼料の餌付けが必須といえますね。
野菜を与えるのも良いですよ!
オトシン系は、茶ゴケを好んで食べるように「草食性」が強い熱帯魚なんですね。
なので、茹でた野菜をいれてあげると喜んで吸い付く姿が見られることも多いんです。
また、流木やソイルを入れておくと餌となるコケや有機物が発生しやすいので、人工飼料に餌付くまでの非常食となってくれます。
水草レイアウトだと、何かしら餌がある環境にできるはずなので、少数であれば餓死することも少ないはずです。
ニューゼブラオトシン購入時の注意点
ニューゼブラオトシンは、ナイーブな生き物で入荷されてきたばかりの個体では体表が荒れているものも多々見られるんですね。
これは、ショップで購入して持って帰る時も同じですし、ネットショップで購入すると配送されるときもかなりの負担がかかってしまうんですね。
また、体調を崩しているものだと体色が薄くなっているものがハッキリと見て分かります。
白点病に侵されているものや、動きが明らかにおかしい・・・、お腹がボッコリと凹んでいる個体など、悪い言い方ですが当たり外れが激しい面もあります。
ショップで購入する場合は良く確認する必要があり、ネットショップで購入するときは信頼のおける店(レビューが多いとか、実際に問い合わせてみたりとか。。。)で購入するのが良いですね!
水質・水温の急変には要注意!
ニューゼブラオトシンは、飼育しやすい熱帯魚ではありますが、水質と水温の変化に敏感なので導入時や換水時には注意が必要です。
水質や水温が変化するところといえば、最初の導入時ですよね。
ショップから飼育して自分の水槽に移すとき、いきなりドボンするのはNGです。
なぜなら、袋の中の水と水槽の水では水質・水温が異なり、いきなりドボンするとその変化に耐えられずにショック症状を起こしたり、病気になってしまったりするんですね。
また、ニューゼブラオトシンは魚病薬に弱い熱帯魚なので、病気に掛からせないのが長生きの秘訣です!
水槽に入れる時は、必ず水合わせを!
ニューゼブラオトシンの繁殖
オトシン系の繁殖は、「超難しい!」と言われます。
※ニューゼブラオトシンの繁殖例は聞いたことがありません・・。
ただ、「オトシン・ネグロ」に限っては比較的容易に水槽内繁殖が可能なんです。
その他のオトシンに関しては、繁殖事例はありますがオトシン・ネグロに比べて圧倒的に少なく、本当に同じオトシンかよ。。。ってくらい難しいことが伺えます。
なので、ニューゼブラオトシンの繁殖にチャレンジする場合は、まず繁殖の容易なオトシン・ネグロで経験を積むというのもいいかもしれません。
さいごに
白と黒のシマシマ模様のニューゼブラオトシンは、他のオトシンには見られない魅力的な姿をしているんですね。
水草がいっぱい茂っている水槽だと、このゼブラ模様が映えてカッコよく美しいです!